「もっといい人がいるかも」が、婚活を終わらせない理由
婚活が長引くと、「もっといい人がいるかもしれない」と迷ってしまうことがあります。
婚活をしていると、こんな気持ちになることはありませんか?
「悪くない人なんだけど……」
「いい人だとは思うけど……」
「もう少し会ってみてもいいかな……」
そして最後に、「でも、もっといい人がいるかもしれない。」
実はこの「もっといい人がいるかも」という気持ちは、婚活が長引いてしまう人によく見られる考え方のひとつです。
もちろん、妥協して結婚する必要はありません。誰でもいいから結婚すればいい、という話でもありません。
でも、「もっといい人がいるかもしれない」と思い続けていたら、いつまで経っても目の前の人を選ぶことはできません。
そして少し厳しいことを言えば、「もっといい人」を探している間にも、自分自身の時間は進んでいます。
婚活では、相手を選ぶ時間だけが進んでいるわけではありません。自分の時間も、同じように進んでいます。
小田原で結婚相談所を運営し、さまざまな婚活を見てきた仲人の立場から、「もっといい人がいるかも」がなぜ婚活を長引かせるのかをお話しします。
この記事で分かること
- なぜ「もっといい人」を探し続けてしまうのか
- 婚活で相手を決められない人にありがちな考え方
- 完璧な結婚相手を探すことの落とし穴
- 「悪くないけど決め手がない」ときの考え方
- 結婚相手を選ぶときに本当に大切なこと
1.婚活を始めると「もっといい人」が気になってくる
結婚相談所やマッチングアプリでは、たくさんの人のプロフィールを見ることができます。
年齢、年収、職業、学歴、身長、住んでいる場所、趣味、写真……。
プロフィールを次々と見ていると、知らないうちに人を「比較」するようになります。
「この人より、こっちの人のほうが年収が高い」
「この人もいいけど、もう少し若い人がいるかもしれない」
「もう少し探したら、もっと好みの人がいるかも」
選択肢が多いことは、婚活のメリットです。ところが、選択肢が多いからこそ、「まだ他にいるかもしれない」という気持ちも生まれます。
そして婚活が、いつの間にか「自分に合う人を見つける活動」から「もっと条件のいい人を探す活動」に変わってしまうことがあります。

ここには注意が必要です。
婚活は、ネットショッピングではありません。
「もっと条件のいい商品が出るまで、とりあえず保留」というわけにはいかないのです。
相手にも気持ちがあります。あなたが迷っている間に、その人が別のご縁へ進んでしまうことだってあります。
2.まだ会っていない「理想の誰か」と比べていませんか?
目の前の人に、大きな不満はない。話していて楽しい。一緒にいて嫌ではない。価値観もそれほどズレていない。
それなのに、「でも、もっといい人がいるかも」と思ってしまう。
ここで一度考えてみてください。
その「もっといい人」は、今どこにいるのでしょうか?
まだ会っていません。申し込みが来ているわけでもありません。あなたを好きになってくれると決まっているわけでもありません。
つまり、まだ存在していない「理想の誰か」と、目の前にいる人を比べている状態です。
想像の中の相手には、欠点がありません。だから、目の前の現実の相手より魅力的に見えるのは当然です。
年収もいい。見た目も好み。話も合う。優しい。気遣いもできる。そして、自分のことを好きになってくれる。
そんな都合のいい「まだ会っていない人」と比べたら、目の前の相手が負けるのは当たり前です。
少し意地悪な言い方をすれば、
存在しない人には、誰も勝てません。
3.「もっといい人」を探す前に、自分も選ばれていることを忘れない
婚活で忘れてはいけないことがあります。
あなたが相手を選んでいるのと同じように、相手もあなたを選んでいます。
「年収はもう少し高いほうがいい」
「あと5歳若ければ」
「見た目がもう少し好みなら」
「話がもっと面白ければ」
希望を持つこと自体は悪いことではありません。
ただ、「もっと条件のいい人」を求めれば求めるほど、その相手からも当然、選ばれる必要があります。
婚活が長引いている方の中には、「誰を選ぶか」ばかりを考えて、「自分は誰から選ばれるのか」という視点が抜けてしまっている方もいます。
これは仲人として、少し厳しくてもお伝えしたいところです。
婚活は、一方的なオーディションではありません。
お互いがお互いを見ています。
だから、「この人は私の希望条件を何個満たしている?」だけではなく、「この人と私は、一緒に生活していけそう?」という視点を持ってみてください。
結婚は、プロフィールの点数が一番高い人を獲得するゲームではありません。一緒に生活していく相手を見つけることです。
4.「ドキドキしないからナシ」で、本当にいいですか?
お見合いのあと、「いい人でした。でも、ドキドキしませんでした」と言われることがあります。
もちろん、生理的に無理だったり、どうしてもまた会いたいと思えなかったりするなら、無理に交際する必要はありません。
でも、「初対面でドキドキしなかった」だけで結婚相手候補から外してしまうのは、少しもったいない。

結婚相手として大切なのは、ドキドキだけでしょうか。
安心できる。話をきちんと聞いてくれる。無理に自分を良く見せなくていい。一緒にいて疲れない。約束を守る。何かあったときに話し合えそう。困ったときに頼れそう。
こうした感覚は、恋愛の「ドキドキ」とは少し違います。でも、何十年と一緒に暮らす結婚生活を考えたときには、とても大切なことです。
むしろ、ドキドキする人を探して何年も婚活しているなら、一度「ドキドキ以外」を見てみてもいいのではないでしょうか。
「最初から好き!」ではないからナシ。
それは、少し判断が早いかもしれません。
5.「悪くないけど、決め手がない」は本当にお断りの理由?
婚活のご相談で、よく聞く言葉があります。
「悪い人ではないんです」
「話しやすかったです」
「特に嫌なところもありません」
でも、「決め手がなくて……」
そんなとき、私はすぐに「では、お断りしましょう」とは考えません。
「何か嫌だったことはありましたか?」
「もう一度会うのも嫌ですか?」
「一緒にいるとき、無理をしていませんでしたか?」
と聞いてみます。
すると、「嫌なところは特にないです」「普通に楽しかったです」「もう一度会うのは嫌ではありません」という答えが返ってくることがあります。
だったら、もう一度会ってみてもいいのではないでしょうか。
「決め手がない」と「合わない」は、同じではありません。
最初から運命を感じる人ばかりではありません。2回、3回と会ううちに、「この人といると楽だな」「ちゃんと私の話を聞いてくれるな」「思っていたより優しい人だな」「また会いたいな」と、気持ちが少しずつ育つこともあります。
最初の1時間で、一生を共にできる相手かどうかなんて、本当は誰にも分かりません。
「もっといい人」ではなく、「自分に合う人」を探す

婚活で探すべきなのは、「一番条件がいい人」ではありません。「自分に合う人」です。
年収が一番高い人。見た目が一番好みの人。学歴が一番いい人。条件が一番そろっている人。
その人が、あなたにとって一番いい結婚相手とは限りません。
一緒にいて自然でいられる。きちんと話し合える。嫌なことがあったときに逃げずに向き合える。お互いに無理をしすぎない。そして、自分も相手を大切にしたいと思える。
結婚生活では、そういうことのほうがずっと大切かもしれません。
「この人でいい?」ではなく「この人とどうなりたい?」
婚活では、迷うことがあって当然です。「この人でいいのかな?」と思うこともあるでしょう。
でも私は、この「この人でいいのかな?」という言葉が少し気になります。
「この人でいい」という言い方には、どこか採点するような響きがあるからです。
そんなときは、問いを変えてみてください。
「もっといい人がいるかも?」ではなく、
「この人と、もう少し一緒にいたい?」
「もっと相手のことを知りたい?」
「自分のことも知ってもらいたい?」
そんなふうに考えてみてください。
完璧な答えを最初から出す必要はありません。
「もう一度会ってみたい」
そのくらいで十分なこともあります。
それでも「もっといい人がいるかも」と思ってしまうなら
何人と会っても決められない。悪いところがない相手でも断ってしまう。交際が始まると、急に他の人が気になる。
こういうことを繰り返しているなら、問題は「いい人がいないこと」ではないかもしれません。
もしかすると、「もっといい人」を探しているのではなく、「一人を選ぶこと」が怖くなっているのかもしれません。
一人を選べば、ほかの可能性を手放すことになります。だから決められない。
でも、婚活を終えるためには、いつかは「探すこと」から「関係を育てること」へ進まなければなりません。
ここが、婚活の難しいところです。
そして仲人が必要になるのも、こういうときだと思っています。
自分一人で考えていると、「もっといい人がいるかも」「この人じゃないかも」という答えの出ない迷いを、何度も繰り返してしまうことがあります。
第三者と話すことで、「私は何をそんなに気にしていたんだろう」と気づくこともあります。
最後に|婚活は「最高の人探し」ではありません
婚活は、「もっといい人」を探し続ける活動ではありません。
自分に合う人と出会い、その人との関係を少しずつ育てていく活動です。
100点満点の相手を探し続けることもできます。
でも、その100点の相手が現れたとき、その人から見た自分も100点であるとは限りません。
だからこそ、「もっといい人がいるかも」と目の前のご縁を何度も手放しているなら、一度考えてみてください。
本当に相手が足りないのでしょうか。
それとも、
自分が「選ぶこと」を怖がっているのでしょうか。
結婚につながるご縁は、最初から「この人しかいない」と思えるものばかりではありません。
「この人となら、一緒にやっていけそう」
「この人のことを、もう少し知りたい」
そんな小さな気持ちから始まることもあります。
「もっと」ではなく、「この人」を見てみる。
それも、婚活を終わらせるための大切な一歩です。
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「入会するかどうか」ではなく、まず今の婚活を整理するところからでも大丈夫です。
一人で同じ迷いを繰り返すより、一度誰かに話してみることで見えてくることもあります。
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